粉体塗料とは?
粉体塗料とは塗料中に有機溶剤や水などを含んでいない粉状の塗料です。
材料は樹脂・顔料及び必要に応じて硬化剤・添加剤で構成されています。

一般的な粉体塗料の特徴は、
①一度の塗装で高膜厚(50~100μ)の膜厚を確保できる。
②使用する粉体塗料の樹脂タイプにより高耐食性の塗膜を得る事が可能。
③塗料の回収・再利用が出来る。
④溶剤を使用しないので環境に優しい。
等があります。
粉体塗料樹脂の種類
粉体塗料は用途に合わせて、加熱する事により、溶融し樹脂原料と硬化剤が反応して強固な塗膜を形成する熱硬化性粉体塗料と、加熱し溶融させレベリング後に冷却固化させて使用する熱可塑性粉体塗料に分けられます。
一般的な粉体塗料熱硬化性粉体塗料 | 熱可塑性粉体塗料 |
エポキシ系 エポキシーポリエステル系 ポリエステル系 アクリル系 フッ素系 |
ポリエチレン系 ナイロン系 フッ素系 |
熱硬化性粉体塗料は主に静電吹き付け法で用いられることが多く、100μmまでの塗装に使用されます。
熱可塑性粉体塗料は主に流動浸漬法で用いられることが多く、1000μmまでの厚膜塗装に使用されます。