パーカープロセッシング株式会社 様
〒675-2442 兵庫県加西市中富町字中ノ坪579-4
業種:金属・非鉄金属部品の表面処理加工
兵庫県加西市に新拠点を開設したパーカープロセッシング株式会社。金属・非鉄金属部品の表面処理受託加工で多様なものづくりを支えてきた同社は、さらなる生産体制強化と対応エリア拡大を見据え、新工場の立ち上げと塗装関連設備の導入を進めました。関西圏に加え、岡山・広島を含む中国エリアまで視野に入れた今回の取り組みは、同社のさらなる飛躍を支える重要な一歩です。本記事では、その背景や狙い、今後の展望について伺いました。
導入時期
2026年 4月
導入設備の概要
乾式塗装ブース / 湿式(水洗式)塗装ブース / 塗装ロボット / 乾燥炉
Q.1
貴社の事業内容を教えてください
当社では、金属および非鉄金属部品に対する表面処理を中心に、一般塗装から機能性塗装まで一貫して手がけています。
特に、一般的な塗装だけでなく、潤滑塗装に代表される機能性塗装にも力を入れており、製品の性能向上や品質向上に貢献しています。ひょうご加西工場は、こうした機能性塗装分野も視野に入れながら、兵庫西部から岡山エリアを中心としたお客様への対応力強化を目的に立ち上げた拠点です。
湿式(水洗式)塗装ブース
乾燥炉
Q.2
今回、どのような経緯で設備導入をお考えになられたのでしょうか?
設備導入を検討した背景には、大きく二つの理由があります。
ひとつは、関西エリアにおける既存工場の生産能力の課題です。尼崎・門真・京都の各工場は稼働を続けていますが、いずれも手狭になりつつあります。特に門真工場は周辺環境の制約から稼働時間の拡大が難しい状況にありました。今後、関西方面で事業を拡大していくためには、新たな拠点と設備が必要だと以前から考えていました。
もうひとつは、兵庫西部から岡山エリアにかけての市場性です。このエリアは当社既存工場の中間に位置する空白地帯でもあり、周辺には大手企業も多く立地しているため、既存顧客へのサービス向上と新規受注の両面で大きな可能性があると見ていました。そうした背景から、新拠点の立ち上げとあわせて設備導入を進めました。
Q.3
設備導入前、塗装に関して抱えていた課題があれば教えてください
大きな課題は、塗装工程における人材確保と技能継承でした。塗装は誰でもすぐにできる作業ではなく、一定の品質で仕上げるためには経験や技能が求められます。一方で、若手人材の確保は年々難しくなっており、特に塗装工については慢性的な人手不足を感じていました。
今後も受託加工のニーズに応えながら事業を拡大していくためには、人に依存した体制だけでは限界があります。そのため、塗装工程の省人化や安定運用を実現する仕組みづくりが重要な課題となっていました。
Q.4
今回の設備導入にあたり特に重視した仕様やこだわりがあれば教えてください
今回、特に重視したのはロボット塗装の導入です。関西エリアの工場ではこれまで塗装ロボットの導入事例がなく、今回が初めての取り組みとなりました。
当社の塗装は、自動車部品のような単一製品を大量に流す生産とは異なり、受託加工ならではの多品種対応が求められます。そのため、従来は人の技能に頼る部分が大きい領域でしたが、今後の人手不足や品質安定化を見据えると、ロボット活用は必要不可欠だと考えました。今回の設備導入では、そうした将来を見据えた生産体制づくりを重視しています。
ロボットを導入した乾式塗装ブース
Q.5
提案から施工まで、当社の対応はいかがでしたでしょうか?
提案から施工に至るまで、おおむねしっかり対応いただいたと感じています。これからの追加の調整や仕様の詰めもありますが、ひとつひとつ対応いただいております。
設備導入は、導入して終わりではなく、立ち上げ後の細かな対応も重要になるため、引き続き最後までしっかりサポートをお願いします。
湿式(水洗式)塗装ブース表側
湿式(水洗式)塗装ブース裏側
Q.6
今後当社に期待する技術やサービスがあれば教えてください
今後、特に期待したいのは、技術面での相談対応と、トラブル発生時の迅速なサポート体制です。当社としては、生産技術や設備技術の領域について専門的な知見を外部パートナーに頼る場面も多いため、相談した際にスピーディーに対応していただけることは非常に重要です。
また、設備は実際の運用が始まってから不具合や調整が必要になることもあります。その際に、できるだけ早く、当日内にでも対応いただける体制があると非常に安心です。特に工場設備は停止時間がそのまま生産への影響につながるため、今後は関西エリアでのより迅速なメンテナンス対応やバックアップ体制の強化をぜひお願いします。
笑顔で迎えてくださった三浦統括部長、お忙しい中ありがとうございました。
