AIR CONDITIONER

被塗物に塗装を行う塗装プラントで最も重要な装置です。また、塗装ブースと空調装置は塗装プラントで消費されるエネルギーの60% 近くを占めており、これらの装置の性能が塗装プラント全体の品質・省エネルギーに大きく影響します。
パーカーエンジニアリングでは、最新の水性3 ウェット塗装への対応、EcoDryScrubber を用いたエア再循環など、大幅な省エネルギーを実現した先進の設備を提供いたします。

AIR CHASE 自動空調制御システム

従来の空調制御では調節計を多用して調節独自による空調を行っておりました。これでは各ゾーンの調節ポイントが解りにくく、調節計を多用する為コストアップになっていました。

パーカーエンジニアリング(株)では独自にPLCでの調節ポイントを算出し、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)にて各ゾーンの空調ポイントの見える化をしてわかりやすい空調制御の実現を行っております。

AIR CHASE のメリット
調節計の削減

今まで多⽤していた調節計を最⼩台数にて⾏うことにより、初期投資費用の削減が可能となります。

HMIによる空調制御の⾒える化

HMIにてグラフをモニタリングする事により、設定ポイント・現在値ポイントがひと⽬で解り、空調制御を簡単に理解する事が出来ます。

調節計故障リスクの低減

調節計を最⼩台数とする事により、調節計故障によるリスクを低減する事ができ、空調設備安定運転を図る事が可能となります。

リサイクルによる省エネルギー化を実現

有人工程に新鮮な空気を給気し、排気を自動工程にリサイクルします。パーカーエンジニアリングでは、リサイクル率向上・省エネルギー化に対応した装置提供が可能です。

排気リサイクルシステムの例

塗装ブース・塗装機器/乾燥炉

塗装ブース、塗装機器、乾燥炉は塗装の品質を決める最も重要なプロセスです。

パーカーエンジニアリングでは最適な粉体塗装装置を提供すると共に、Dürr社との協力の下、小規模生産ラインにおいても省エネルギー・環境負荷軽減を実現する、小型ブース用EcoDryScrubberを提供いたします。

また、エネルギー効率の高い大型塗装・乾燥一体型ブースを提供することも可能です。

ヒートポンプによる省エネルギー・CO2削減を提案

近年自動車塗装では水性塗料の利用がますます増えています。
水性塗料を使用する場合、水性塗料の塗布後にフラッシュオフを行いますが、ヒートポンプを利用することによるエネルギー消費の削減が求められています。

パーカーエンジニアリングでは、上記のほか、直膨張式ヒートポンプシステム(冷媒を直接熱交換器に送り熱交換する)により、さらに省エネルギー効果の高い設備提供が可能です。(特許出願中)


一般的なフラッシュオフにおけるヒートポンプの利用

●直膨式ヒートポンプの利用例

水系・溶剤系塗料両方に対応した浮上分散型塗料スラッジ回収システム
水洗ブースにおける循環水の長寿命化手段の一つとして、薬剤による塗料回収システムを提案いたします。
パーカーエンジニアリングでは、各薬剤メーカーの開発・販売する薬剤にあわせて設計を行い、お客様の生産ラインに最適な装置提案をすることが可能です。

また、グループ企業であるパーカーコーポレーションにより開発されたCF剤(Crazy Flock剤)を利用することで、今まで以上に高速凝集、高速浮上分離、高速脱水が可能となりました。
パーカーコーポレーション松伏工場にて塗料を用いた試験が可能です。

瞬時にスラッジ分解・環境保全への貢献
PBTシステム:パーカー・バイオトロンシステム

パーカーエンジニアリングは環境保護と生産性の向上の両立を目標に、塗装システムの開発取り組んでいます。その一つが、水洗式塗装ブースのための画期的な塗料スラッジ処理システム「PBT(パーカー・バイオトロン)システム」です。

  • 塗料スラッジを微生物に生分解させる塗装工場の最新バイオテクノロジー!
  • 化学薬品を使わない地球環境にやさしい安全な塗料スラッジ処理システム!
  • 塗料スラッジを瞬時に分解!

PBTシステムとは?

バイオテクノロジーにより塗料スラッジを処理するシステムです。

従来の化学薬品(凝集剤など)による凝集法ではなく、微生物を利用して瞬時に分解を行います。
塗料中の有機物(樹脂成分)が水と二酸化炭素に分解され、顔料成分だけが砂状スラッジになって沈殿します。

PBTシステムの効果
コスト削減
  • スラッジ廃棄費用の削減
  • ブース清掃周期の大幅延長による水使用量の削減
作業負担の軽減
  • 水槽、静圧室などに付着する塗料の剥離作業の軽減
  • 遠心分離機による回収の機械化(自動・手動)
臭いの低減
  • 循環水中の溶剤臭、水の腐敗臭が大幅に減少
  • 水の腐敗速度が遅くなり、ブース循環水の長期利用が可能に

導入実績

■導入実績

PBT導入による産業廃棄物・清掃作業時間の低減実績


PBTの使用例

■PBTの使用例

小型システム

塗装ブースの循環タンクにリアクターを入れ、エアレーションするだけの簡単導入システムです。

中型システム

曝気装置や遠心分離機を装備したハイグレードシステムです。
バイオのパワーを十分に発揮させスラッジ回収をしっかり行うことができます。

大型システム

大規模な水量に対応したシステムです。
これまで対応できなかった100トン、200トン規模の水量でもご利用いただけます。

PBTの種類

■導入実績

1.PBT-21

バイオトロン初代タイプ。1999年に輸送機器メーカーの部品UV塗装機へ導入以来、主に新設ラインで実績を上げています。

管理はお客様自身が実施し、週ごとに微生物、活性化液、活性化剤を投入します。

2.PBT-Light

主に小型ブースを対象にリアクター容器を循環水に入れて、エアーを供給するだけの簡単導入システムです。
塗料(アクリル、UV)の適合範囲がやや狭いのが難点です。

3.PBT-Super

環境適合性が高く、ほとんどの塗料に対応できます。

4.PBT-Handy

ブースに直接、菌体を投入するタイプです。現在ご使用の凝集剤の感覚で、ご利用いただけます。培養槽により、大水量にも対応できます。

5.PBT-Future

ブースに直接、菌体を投入する液体タイプです。塗料の使用量に比例して製剤量を決めますので、定量供給装置を使用すれば、凝集剤と同様の管理ができます。

PBTシステム用サプライ品

PBTシステム運転のサプライ品として、特殊微生物、微生物培養のための活性化液、活性化剤などをご用意しています。

水洗式塗装ブース用サプライ品PBTシステム用サプライ品

商品ラインナップ一覧

  • PBT-future
  • PBT-Super
  • PBT-Light
  • PBT-21
  • PBT-Handy
特殊車両や航空機などにも対応
特殊車両や航空機など、塗装・乾燥に十分なスペースを必要とする場合、塗装ブースと乾燥炉を一体化した設備が使用されます。

パーカーエンジニアリングでは、優れたコンサルティング能力を活かし、飛行機等を収納する超大型塗装・乾燥一体型ブースにおいても、省エネルギーを実現します。

給気のリサイクルで電力消費を削減
ESS:Energy Saving System

塗装の空調に要する給気の一部をリサイクルすることによって、約25%もの電力消費削減を実現できるペイントブースです。

革新的なオーバースプレー塗料分離技術で省エネ&環境負荷を低減

塗装処理工程におけるオーバースプレー塗料をドライフィルターによって分離・濾過し、加えて空気再循環方式を採用した、全く新しい省エネ型の塗装ブースシステムです。

・EcoDryScrubberの特徴
エネルギー消費量
最大30%削減
スプレーブースの省エネ効果
最大60%
ブース新面積
最大35%削減
CO2排出量削減
スラッジ廃棄不要
・グローバルな対応を可能にする安定した塗装プロセス

空気再循環方式の採用によって、EcoDryScrubberは塗装プロセスの安定化にも寄与します。
たとえば非常に高い気温と湿度の中で稼働するインドのお客様企業、あるいはマイナス20℃前後の気温と乾燥した空気の中で稼働するロシアのお客様企業においても、塗装ブース内部の気温・湿度は本システムによって一定に保たれています。ユニットあたりのランニングコストの削減も、実現しています。

一般産業向け小型ブースでもドライ分離のメリットを

Dürr社より、塗装作業面が床面付近となる小型ブースにも取付可能な新型EcoDryScrubberが開発されました。

従来の自動車産業用EcoDryScrubberはオーバースプレー吸込口がホッパー上部にありましたがこの新型ではホッパー側面に吸込口を配置したことにより、塗装作業面の高さを大幅に下げることに成功しました。

これにより、自動車以外の一般産業用塗装ブースにおいても、 EcoDryScrubberが利用可能になります。

Dürrテクノロジーセンター東京で実機の見学が可能です。

詳しくはこちらをご覧ください。