E-COAT EQUIPMENT

電着装置

電着槽に被処理物を浸漬し、被処理物と塗装溶液中の電極に電圧を加え、塗料を析出させ塗装する装置です。
パーカーエンジニアリングの電着装置は、塗膜の均一化と高いつきまわり性を特徴とし、塗料ロスも非常に少なく、また乾燥工程も短縮できるなどのメリットがあります。

電着塗装不具合要因であるゴミ・ブツの削減に有効なシステム

【PMT対向循環システムの特徴】 (PMT:Parker Magic Turn)

・ボディ通過部の完全対向流化
電着槽内の流れをボディ進行方向と逆向流にすることにより(特許:第336692号)、泡・浮遊塵を速やかにボディ後方へ押し流して回収し、再付着するのを防ぎます。

・ゴミ・ブツを効率よく回収できるタンク構造
タンク底部の傾斜によりゴミ・ブツをホッパーに集めやすくし、さらに仕切板でゴミ・ブツの巻き上がりを防ぎます。
【PMT対向循環システムのイメージ】

メンテナンスや管理を容易にしてスムーズな生産が可能

パーカーエンジニアリングでは、お客様の要望に合わせて様々な隔膜電極をご用意できます。

・円筒型

最も一般的なタイプで、以下のような特徴があります。

  • 電極が軽く、メンテナンスが容易です。(ホイスト不要)
  • 隔膜が破損しても、該当電極の極液循環を停止させることにより、生産を継続することができます。
・半円型

電極の数を少なくすることができ、極液流量や隔膜の漏れ等の管理が容易になります。

必要なところに必要なだけ塗膜形成させるシステムの提案

PEDECシステムとはパーカー式電着膜厚制御装置の名称です。電着装置のAnode全電極に対し、個別にスイッチング制御(ON-OFF)が可能です。

被塗物の種類、形状を自動認識させて、それに合わせて各電極のスイッチング制御を行うもので、被塗物の部分的な膜厚制御を可能としたシステムです。

・PEDEC の構成

お客様のニーズにあった防錆性能を実現する設備提案

それぞれの製品に求められる表面処理にあわせて、脱脂、洗浄、皮膜化成処理、さらには電着槽で塗料を析出させる電着処理が行われます。これらの工程は、製品の最終品質に深くかかわる重要な処理工程です。

電着工程については、従来前処理後に電着塗装を行わずに、溶剤塗装や粉体塗装を行う事例も多くありました。しかし近年では、製品に高い防錆性能が求められることが増えてきており、電着塗装を採用されるお客様も増加しています。

パーカーエンジニアリングでは、自動車ラインや様々な製品ラインで培った豊富な経験をフルに活かし、塗膜品質、塗料使用量、ランニングコスト等の点においてお客様に満足して頂ける設備をご提供いたします。


連続式部品電着装置の例

タクト式部品電着装置の例